| コメント思いついた作品だけとりあえず。
・死にそうな漫画 正直面白い。 2回のリフレインから6コマ目無音→7コマ目「死ぬ」のリズムは 歌とかでラストのCメロ前に一瞬間があったり1オクターブ上がったりするのと同じ。 息を吐くかのようにこういうリズムを繰り出すのは技術だと思います。
・G3 展開が丁寧でいいと思う。 家主とゴキの性格を会話・表情でしっかり描いてるし、 クモ男が出てくる前に何度かクモのカットがあったり読者を戸惑わせない配慮。
「ゴキが可愛くて人間味あって清潔なら誰でも愛するんでは・・」というコンセプト上の問題がある。 これは「ゴキだからという理由で無条件に嫌う」みたいに抽象度を高くすることでぼかせる(実際クモの台詞はそんな感じ)が、 そうするとゴキコミックとしての生々しさやキモ可愛さは減ってしまう。 例えばp37みたいなシーンに一瞬ゾワッとする感触を残したいか残したくないか。
・ザ・くそまんが10番外編 ふざけてるのか真面目なのか分からない感じがワビサビを生んでいる。 というか「絶対ふざけてんだろ」というコマがあっても「描き捨て&身内ウケ用」に陥らないのは ブラックジャックにヒョウタンツギが出て来ても成り立つのに似て、バランス感覚だと思う。
・いちみ+ キャラがかわいくて楽しめるんだけど初見に優しくない。 いや続き物なのでやむを得ないと言えばそうなんですが、無理に全員出さなくても良いのでは。 多人数がコンセプトだとしたらもう一工夫欲しい。
・インザフラッシュバック後編 台詞(文字)が多いけど詩情が念頭にあるので何ら問題ないと思う。 ただ兄の独白シーンなんかは別の見せ方をして欲しい気がする。 それまでバルディアのモノローグ中心で展開してるので、読者はバルディアの視点で見てる。 そこで兄が過去とかも含めモノローグ並みの勢いで喋って、 バルディアの受け取り方や感想が省略されると違和感がある。
が「兄にどう思われても兄を守る(=兄が何か言っても今更関係ない)」的な確信犯ではあるし ウェットな描写を避ける意図ならそれもありかという感じ。
絵的には表情が豊かで良い。
・箱庭から覗く世界 絵が綺麗。要点を押さえてる感じで、 重要じゃないところはザカザカっと描いても別に汚くなくすっきり見える。 その感じと全体の薄曇ったムードが合ってて雰囲気が出ていると思う。 ストーリー的には展開させにくそう。
・裏表紙 カワイイ
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