| あんまりスレを立てまくるのは何となく勿体無いので松永には悪いが スレをリサイクルさせて頂く
以下風車小屋62号総合感想スレ
同大漫研に触発され、やはりノータッチよりは多少なりとも不完全なりとも 感想や意見を言い合うのは意味があると思ったので。
初期の流れを作るためにとりあえず掲載漫画全てにコメントを記載しますが、 基本的にレスは不要です。レスしようの無いであろうコメント多いし。 意味が無い・見当違いだと感じる感想や意見は無視して下さい その認識は間違っている、などの反論があればどうぞ。
一応、次回に気をつけて欲しいな、と思う事を中心に進めますので、 今回の作品に限ってしまうような事はあまり言わないつもりです。 例としては引っ張り上げたりしますけれども。
以下掲載順
■ゆきふり くまた 作画を良くしようという気構えが良い。そもそも1回生にして「作画クオリティを上げるためにページ数を下げる」 という選択肢を上げられる時点で俺より一歩先を行っている。これからも期待。それを踏まえてアドバイス多いです。 アドバイス - メリハリを意識して! 以下の意見は大体メリハリに関する事です。 ・全体的に同じ大きさのキャラが多い。もうちょっと引いたり近づいたりすると場面把握もしやすく、読みやすくなると思われる
。 具体的に言うと、引きゴマが少ないと思う。また、引いた時にもキチンと細かくキャラを描写するとリアリティが生まれる。 魂はディティールに宿る。描き易いキャラの大きさはあるだろうが、気をつけてみて。 ・コマ内のキャラ(+吹き出し)占有率がかなり似通っている。ページも全体的に埋まっている。余白が足りない。余白も大切。 余白がないと、読んでいてちょっと疲れます。 余白は時間とか、空間とか、雰囲気とか、色々表せる便利なツールです。 ・最後のページの会話は、おそらくゆっくりなイメージなのだと思ってるんだけど、1ページに凝縮されているので足早に感じら
れます。 もうちょっとページ数を取って、上で言ったような余白を用いたりしつつ描写したら良かったんじゃないかな。
■HALF GHOST 後編 高月弥人 500円がちょっと印象薄かったように思う。「気付くよ! 読解力足りねーよ」と言う人も居たけど、 初見で気付けない人間にも判らせる事が出来るようには、もう一押しが必要だったんじゃなかろうかと思う。 「うん わかった」の後に「本体に戻ったらね」を付け足すとか、かなぁ… とりあえず、次回作において伏線を張る時にでも「もう一押し」をちょっと気にしてみてくれると嬉しい。 さりげない伏線は難しいよね。
■ある晴れた日・続編 sage 61号でも思ったけど、漫画として巧いと思う。読みやすい。 完成度をあげるという観点から言えば、とりあえず作画の丁寧さを心がけて、くらいしか言えない。
■SIMPLE風車シリーズ-THE 超展開 ひの 巧いです。言う事ねぇ… 時間があればどうにでも出来ると判っている白さに突っ込んでも仕方が無い。
■Little 城本まく 最初から最後まで場所がよく判らないので状況が掴みづらいです。 まずキャラと舞台を紹介して、後は新キャラが登場するたびに今までのキャラとの相対位置を説明するコマが あると格段にしっくり来るように思います。 主人公キャラのキャラ魅せ、というのはいい感じに出来てると思います。
■無用の無用 秋なすび なすびのセンスに俺は言うべき言葉をもたない。面白いです。
■犬も杓子も 秋なすび 少々セリフの繋がりが判りづらかった。特に戦闘シーン。 しかしだからどうしろとも言えない。なすびの良さを損なってしまいそうで。
■バイオタイド 三 月の満ち欠けにあわせた心地良い反復。シーンの挿入と繋ぎが巧い。夢が現実で現実が夢。好きです。面白い。 なんでセリフ全部右にズレてるの? とは思うけど、それくらい。しかもどうでもいい。 あんまり言う事無い。その方向で自分を磨いて行って下さい。
■FAIRY TALE 霞田亞斗 どんどん漫画表現巧くなっていくなぁ。良いです。白黒バランスも、自分でも言っているように今までで一番良いように思う。 ギザブチセリフいいねぇ。特徴的な約束記号があると画面が締まって非常に読みやすい気がします。 これからも期待。続きが気になる。
■V1 局長 ちょwwwおまwwwww最後になんて物を描くんだ! 画面の白さについて嘆いていましたが、局長は結構ディティールを描く人なので、 単純に後は「暗いだろうな、色が濃いだろうな」と自分で思うところに斜線やベタ、トーンを挿れるだけで 随分画面がカッチリするんじゃないかと思います。人生最後とか言ってるけど…そんなことゆーな!
■○○学園軽音研 潮勇魚 8ページに拘ったせいかな、後半の展開が早い気がします。 ちょっと手応えを感じてそうな練習風景と、文化祭本番の演奏開始シーンをゆったりと(主人公らの時代の到来を予感させるよう
に) 挿入する事で、3,4ページ増えますが更に盛り上がったんじゃないかなぁ… 汎用的に言うと、「タメ」を意識すると、グッとドラマチック度が上がるように思います。
■魔王城前通り商店街 市町村 ギャグ面白いです。テンポもいいし。しかし読みにくい。大変だろうが写植してもらえると助かる。 後はもう作画丁寧に、だなぁ。とにかく。ミリペンがジャカジャカとやり易いのは判るけど、一線一線を大切に引いてみて。 そして、恐らく手癖でサササとそれなりの形が取れる状態で慣れてしまってるんだろうけど、 一度ゆっくりと、身体・服などの構造をしっかりと考えながら手を抜かずに描き切ると飛躍的に見栄えよくなるよ。 時間はかかるだろうけど、市町村は多分それによってもっともっと上手になる。 イメージ的には、市町村はボーゲンで満足している感じ。パラレルに挑戦するんだ!
■こんな私なら生まれてこなければよかった 木公寝ヌル夫 ペン入れが非常に丁寧に、ディティールもしっかりして良くなっていると思います。 背景しっかり描いてるのも嬉しい。白黒バランスいいです。言う事ねぇ。 そして5ページしかないのにストーリの入りと引きが見事すぎる。すげ。 ヌル夫にしか描けないヌル夫だけの「こんな私ならよかった・続編」 楽しみにしています
■ARCADIA ぶんて〜 雰囲気はわかるけど情報少なくってよく判らないまま終わっちゃうなぁ。まぁそれは覚悟の上か。 じっくり読み直したらどういう状況なのかはわかったけど… 設定が先行し気味だと感じられるので、もうちょっと抑えて、考えているストーリー以外にも キャラの人物紹介的なページ・コマを設ける事を意識しながら展開すると読者に優しい気がします。 作者と読者の情報共有。
■BREAK えすと えすとには大体直接言っちゃったけど、汎用性がありそうな事だけもう一回。 効果音・移動線が多い気がします。これらは(それ以外で表現できない場合を除き)基本的に補助・強調の役割なので、 細かい動きなどは、そのどちらか、もしくは身体の仕草だけで十分事足りると思います。
■ゴーゴー谷田さん てっくんレ 完成形ですよね。言う事ねぇ…
■Dangband 松永闇斎 ワンシーン雰囲気物としてよくわからないなりに俺は好き。実は松永の作品のセリフが好きです。 作画面では、剣を振り上げてる腕裂断シーン巧いね。しかし黒はもうちょっと抑え目に。 でないとほとんど塗りつぶされちゃっててよく判らない。最初の魔法戦っぽいシーンとか。 松永の世界観はあるんだろうけど、一回読みきりで完成してる作品を描いてみてくれないだろうか。
■ラディカル能 羽衣 塚田亮 言う事ねぇ… その方向で自分を磨いていってください。
■CLOCKS 田中たかし 田中の描くキャラの顔のバランスがなんか絶妙に可愛い。目とか。 しかしキャラの顔ばっかりで続く漫画はあまり良いとされてないです。 なんかこの作品はあまり読みにくさを感じないまま平然と読めちゃうけど。 ふと入る立ち位置相関の判るコマがいい役割を果たしてるんだな。 しかしとりあえず次は顔ばっかりにならないように意識してみて。コンテ切ったり。
■わたしたちの旋律 絵夢時計 難しい。やっぱり展開がちょっと不自然な気がする。 汎用的な事を言おうとかなり悩んだけど、絵夢氏は大概の俺が思う基本的なことはやってるから むしろどうしても今回の漫画限定的な事を言ってしまいそう。 てゆーか、自分がどこに違和を感じているのかが判らなかったので、一部のコンテを切ってみたり したのですが、その時に思った事として、 ・不機嫌の伏線を最初に張っておいたほうが判りやすい? 絵夢氏はおそらく「絶対喜んでるはずなのに、実は不機嫌なんだよコイツ」というのしようと思ったんだろうけど、 読者は(俺は)そこまで「絶対喜んでる」と思ってないので、まずは確実に喜んでる描写が先に欲しい。 んで、「どうしてそんな顔してるの?」の次ですぐにその原因が描写された方が入りやすいような気がします。 ・主旋律になった事で増長する前に、まず喜びを噛み締めてる描写が欲しい? 増長意識よりは純粋な喜びの方が共感しやすい、かなぁ、と思うのですが。 ・ショックを受けた際、ショックの本質的原因はすぐには言わず、そこに至る思考を(実際には一瞬なわけだが) ゆっくりと描写した方が共感しやすい? うーん。多分この作品はカナへの共感命なんじゃないかと思うので、なんかそういう事に気をつけつつ。
一応、切ってみたコンテ載せます 一番最初のページをめくった所からタイトルまでに挿入されるエピソードと、p333からのエピソードです。
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