| ■すまん. 猛烈に忙しくてうっちゃってた. とり急ぎ.
ちょっと方針かえることにする. キチッと意見をまとめるんじゃなくて思ったことをつらつら書くことにする. ちゃんとまとめるのにはすごく時間かかるので. それよりはダカダカ言ってみて, 俺の言葉足らずでウツダ氏が理解出来ない部分を ツッコミ返してもらって, 議論を進めようかと.
この先もあまり書き込めないような気がするし, 私の書き込みはここらで無視して決めてしまうが吉な気もする. 聞かれた事にはすぐに答えるようにはするけれど,
□・主人公のオチが読めやすすぎるか、また、そのことで話の面白さが失われているか。
私の個人的な見方ではオチが読めてしまっても評価は下がらない. 演出の巧みさとかの方を優先するので. そういう意味で, 演出という観点では主人公の狂気(?)に, 如何に説得力を持たせられるかがポイントだろう. 字コンテからは若干急速な気がするが, これは絵にした時点で随分カバーできうるものだと思う.
でも一般的と思われる, 「オチが読めない方が良い」感覚からの視点は私にはよく分からんです.
□・なぞなぞがなくてもいいと思うか。
なければダメだと思う. あんな面白い小道具使わなきゃ損だよ.
□・変更して前より駄目になったとこはどこか。
駄目になったところ, というのはあまり思い浮かばない. 総じて良くなっている. ……ということは, 全体として言葉足らずだったのでは? まだ他にもそういう箇所があるかもしれない. 私が気付いた点は, 以下の各論に含めてある.
---- それでは, 各論 ---------------------------------------------------- ■場面01 やっぱりいらないんちゃうかな. 嗜好に依る部分が大きいと思う. 俺は少年漫画的に起の部分から話が動いている方が好き. だけれども静かに立ち上げるのも解の一つではある.
「俺ならば」という但し書き付きで, やっぱり場面01 自体は削って, 場面02, 04 あたりで主人公の口から場面01のを語らせると思う.
どうしても入れたいのなら, シナリオとの関連をもうちょっと作るべきだと思う. あるいは絵的に映えるようにするか.
前者の案としては, ・ 謎の男を村の縁の者にする(村から消えていく老人) 自分設定だけで読者に分かり易く提示する必要はそんなにない. ・ セネイのように, 長老になりかけて, 耐えられなかった人
後者の案としては, ・ 羽猿の腕を自分の腕にあてがった時に, 激しく接合するとか. 全体的に, 羽猿自体の演出がおとなしすぎる傾向にあると思う. リアリティといえばそうなんだけど, 超常の象徴でもあるのでもっとやっても良いと思う.
■場面02 > 主:「じゃあ、白鳥、三角、馬の首輪、これわかる?」
「フラスコは分かんないからイクナイ」と言ってたけれど, このなぞなぞが入ると随分違う. かなり良くなった.
■04 主(モノローグ):「唯一つ自分のものだと信じていたものが他で代用できると知ったとき、 人は自分の何を信じて生きてけばいいんだろう。」
おもしろい.
> 主:(空をあおぎながら)「・・・・危険だな。いったん戻ろう。」
雨でも来そうなのかと思っていたけれど,06 で太陽で方角を確認しているのを見ると, 天気ではないみたい. 何を以って危険だと判断しているの?
■05 主:「206、それが今のあんたの「数字」だ。 わかるかい、あんたの骨の数だ。それが170ぐらいになる。 たいしたことじゃない。」
172 と半分になる とか,数をキチッと出した方が奇特っぷりを表現できそう.
■07 >主:「そうだね、『天秤』、『兜』、『巻貝』、『鱗』でもいい。」
読者はこの頃には問題を忘れているんじゃなかろうか? 「白鳥、三角、馬の首輪に加えて」とか付け足したらどうだろう?
ここでめくるのはマズい気がする. 読者はなぞなぞ関連で続くと思うんじゃないかな. タ:「・・いや、まだだ。ヒントが欲しいよ。」 でめくると,次のページを見たくなるんじゃないかなぁ.
■07 >セ:「・・・はい。できました。」 「できました」はなんかおかしい気がする.
■09 > 主:「お気遣い感謝します。ところで、この村には年長者のかたが少ないですね。」 > 長老:「そうですね。セネイは若いですが、あの子なら大丈夫です。」
会話が不自然気味. 一言二言足りない気が.
■10 > そういう意味で、この遺跡群はなぞなぞの一種かもしれない。
このセリフは面白いし, シナリオ全体とも関わってくるので使いたいんだけど, でもこの探索は彼等にとっては現実だろう? ちょっと違う気がする.
効果として「プラス2 マイナス1」くらいな感じ. より良い解があるならそちらを選ぶけど, 俺ならば削るよりはそのまま使う.
---- ストーリーについて ---------------------------------------- ■12 少なくとも字コンテの段階では,心象の説得力に欠ける. 個々の絵の積み重ねで何とかできるのかもしれないけれど.
まあ, このコマは盛り上げるべき状況と, 静かな演出の対照を見せたいのだろうけれど,
全体に心象の説得力が少ないと思う, というのは私が心象の描写を優先しているから. 別に心象を追いたいわけでなければこのコメントは無視すれば良い.
私ならば,舞台の描写よりもクフラートの心象をメインに話を組み立てる. クフラートの右腕の超常性を強調し,主人公にも読者にも人ならざるものを意識させる. 話の進行とともに,超常性が進行する. クフラートは人ならざるものになることを予感して恐怖するが, 最後にはそれを受け入れる.
■なんとなく, ピラミッドが複数あるような気がしていた. この辺絵になると違うだろうけれど.
■セネイはどうして,子供を殺すことがいけないことだと思ったのだろう? そういう文化にあったらそれが当然だと思うもんではなかろうか? まあ漫画的にはこのままでも十分にアリだと思うけど. (読者の「常識」は世界の至る所に適用して良いから)
■羽猿の腕の機能が弱いのが残念なところ.
----バージョン1 の段階で気付いたところ------------------------------------ 修正されているのに気付かなかっただけならすまん.
■03 落ちるところは右腕の超常性を表現するのに向いてる気が. ついでに,羽猿の右腕と,羽猿の遺跡との関連を強調する.
■05 もうちょっとおもしろいセリフないかな? 「僕の首を返して」を思いついてみた. シナリオ上面白いと思うけど,軍医は子供を診たりせんよなー.
■斧は無骨すぎて呪術的な意味合いが弱い気が. やっぱナイフちゃうかなあ. マヤとかで犠牲から心臓を取り出すときに斧は使わんだろう. …… 医者が手足を切断するときは,ナイフとノコか? 首を切る長の役割. 作者はこの辺の性質をクフラートの過去と重ねていると思われる. やはり斧は,これらと違和感が強い.
■ククルカンといえば,テスカポリトカ? 神話を中途半端にもってくるのはどうだろう? ククルカンって神様じゃなかったっけ? いや,うろ覚えだから当ってるか間違ってるかも分からないのだけれど.
名前のない王様のどこの話か分からないようにして, マヤ文明をモチーフとした別の架空の文明ということにした方が良いような…….
でも聞いたことあるようなないような名前はハッタリとして有効なので これはこれで良いような気もしなくもない. (2箇所,「クルルカン」になってますね)
俺的には「マイナス2 プラス1」
■ノット 中南米では縄の結び目で数を表現しているとか何とか聞いたことがあるような. 原住民の装飾なんかの小道具に使うと良いかもしれない.
■エンディングまわりで, 「一つ減って,一つ増える」 「なにも変わらず環は回り続ける」とか. 数に関するフレーズを何か入れたい.
環を切るという縁語的な関係をこれで消費できる.
■ククルカン自身が自害するなら半分ではなく 1/4な気がするのだが.
■場面08 ピラミッドに近づかないことにしたのは何故?
■場面10 棺を置く感じって,どんな感じ?
■場面11 ククルカンの伝説との対比. もっと強調しても良い. 自身に戦場経験があることにして…… 軍医の経験はこの話なのか?
■場面13 「6は完全数.全ての約数の和が自身と同じになる」とか. でもくどいな.
■場面13 「科学なんて通用しなくなってる」というが, それを示す描写がどこだったか分からない. 通用しないというほど不思議現象が沢山あったわけではない気がする.
■場面16 10進法を含ませるのが嫌ならば,これより前に長とクフラートに年齢について会話させたらどうだろう?
てゆーかね,これまでの部分で,村人が何進法を使っているという描写はなかったです. 過去の文明とは断絶してる(かに見える)んでしょう? だから,長老が使うのが10進法でもそれほど違和感はなかったです.
■場面17 セネイになぞかけしたいなあ.
■場面18 輪を切るイメージは,ちょっと.これを逆手に使ってなんかならんかな? ↓こんなフレーズはどうだろう? 「切ることで私の環は森の環と完うする.」
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